2025年 | プレスリリース?研究成果
歯根の长さや形を制御する后天的な机构を発见?エピジェネティクスによって形を制御する歯の再生技术へ?
【本学研究者情报】
〇大学院歯学研究科分子?再生歯科补缀学分野
讲师 新部邦透
【発表のポイント】
- 歯を构成する象牙质やセメント质における石灰化は、顿狈础の塩基配列を変えずに细胞が遗伝子の働きを调整する后天的な机构(エピジェネティクス)(注1)によって制御されていることが明らかになりました。
- エピジェネティクスに重要なヒストン脱アセチル化酵素(贬顿础颁)(注2)の机能を抑制した遗伝子改変マウスでは、臼歯の歯根が短くなり、神経や血管が通る歯根尖の孔(根尖孔)が早期に闭锁されることがわかりました。
- 本研究成果は、将来的に再生歯胚における歯根形态の人為的制御技术に応用され、歯の再生の実现につながることが期待されます。
【概要】
歯の再生は梦の治疗法です。しかし、再生された歯の形态、特に歯根の长さや构造を制御する技术は、未だ十分に确立されていません。
东北大学大学院歯学研究科分子?再生歯科补缀学分野の新部邦透講師および江草宏教授らは米国Mayo Clinicとの共同研究により、エピジェネティクス因子として知られるヒストン脱アセチル化酵素(HDAC3)の発現を欠失させた遺伝子改変マウスの歯を解析しました。その結果、同マウスでは歯根の長さが短縮し、神経や血管の通る歯根尖の孔(根尖孔)が通常よりも早期に閉鎖されることが明らかとなりました。加えて、HDAC3の発現を阻害する薬剤を処理したセメント芽細胞(注3)において、石灰化に関连する遗伝子の発现が抑制され、実际の石灰化も抑制されることが细胞レベルで确认されました。
これらの成果は、将来、歯胚再生技术の実用化が进んだときに、歯根形态を制御するための新たな技术基盘として活用されることが期待されます。
本研究成果は、2025年8月23日付で骨代謝の専門誌Journal of Bone and Mineral Researchオンライン版に掲載されました。
図1. 遺伝子改変マウスの解析と阻害剤を用いた細胞の石灰化解析
【用语解説】
注1.エピジェネティクス:顿狈础の塩基配列の変化を伴わずに、细胞分裂后も継承される遗伝子発现や细胞表现型の変化で「后成学」、「后成遗伝学」と言われる。顿狈础の塩基配列の変化しない遗伝子のオン?オフを制御する顿狈础の化学的修饰で、先天的な要因のほか、环境因子である生活环境や生活习惯、栄养状态、ストレスなどにより影响を受ける。
注2. ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC):DNAとタンパクの複合体であるクロマチンは、ヒストン8量体にDNAが巻き付いたヌクレオソーム構造を形成し、ヌクレオソームが連なり、クロマチン繊維、高次のクロマチン構造を形成する。ヒストン脱アセチル化酵素は、このクロマチンの構成要素であるヒストンを脱アセチル化する酵素で、巻き付いたDNAの塩基配列に関する遺伝子の転写を制御している。HDACにはI, II, IIIの3つのファミリーが存在する。
注3. セメント芽細胞:歯の歯根表面に存在するセメント質を形成する細胞。自身の周りにセメント質を形成するとセメント室に埋もれてセメント細胞となる。
【论文情报】
タイトル:Inhibition of histone deacetylase 3 in dental mesenchyme regulates the development of tooth root
著者: Kunimichi Niibe*, Dana L. Begun, Kanna Doi-Fujimura, Atsuhiro Nagasaki, Elizabeth Zars, Xiaodong Li, Earnest L. Taylor, Mary B. MacDougall, Hiroshi Egusa, and Jennifer J. Westendorf*
*責任著者:东北大学大学院歯学研究科 讲师 新部邦透、Mayo Clinic 教授 Jennifer J Westendorf
掲載誌:Journal of Bone and Mineral Research
顿翱滨:
问い合わせ先
(研究に関すること)
东北大学大学院歯学研究科
分子?再生歯科补缀学分野
讲师 新部邦透(にいべ くにみち)
TEL: 022-717-8363
Email: kunimichi.niibe.d4*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
(报道に関すること)
东北大学大学院歯学研究科広報室
TEL: 022-717-8260
Email: den-koho*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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