2025年 | プレスリリース?研究成果
哲学と脳科学を用いて、地域社会が受け入れる地域資源利用の設計のあり方を考える ─みんなが納得する資源活用の実現に期待─
【本学研究者情报】
〇流体科学研究所 准教授 铃木杏奈
【発表のポイント】
- 哲学者厂.パースの探究の理论(注1)を用いて地域社会における価値観の违いを整理し、意思决定に与える影响を明らかにしました。
- 脳の情报処理の仕组みを応用した数理モデル「自由エネルギー原理(注2)」を活用し、多様な価値観が设计や意思决定にどう影响するのかを分析しました。
- 异なる立场の人々が设计を受け入れやすくなる场づくりを提案しました。
【概要】
地域の土地?资源开発では、技术を优先する设计者が自分たちの考えが正しいと思い込み、利用者や周辺住民などの価値観を受け入れずに作业を进めがちです。例えば火山国の日本に豊富な资源の地热や温泉の利用でそのような场面が多く见受けられます。その结果、発电事业者や温泉経営者、地域住民の间で意见が対立することが少なくありません。こうした课题の背景には、设计には设计者自身の価値観が强く反映されるものですが、そのような影响が十分に意识されてこなかったことが挙げられます。
东北大学流体科学研究所の鈴木杏奈准教授は、武蔵野美術大学造形学部の山口純非常勤講師、東京大学大学院工学系研究科の柳澤秀吉准教授と共同で、哲学者C.S.パースの探究の理論を用いて地熱?温泉資源の活用における関係者の価値観の違いを整理し、それが設計に与える影響を明らかにしました。また脳の情报処理の仕组みを応用した数理モデル「自由エネルギー原理」を活用し、異なる価値観を持つ関係者がどのように設計を評価し、意思決定を行うのかを理論的に考察しました。そして、異なる価値観を持つ関係者が設計を納得し、受け入れやすくなるような環境のあり方について議論し、合意形成を促進するための場づくりの方向性を提示しました。本研究は、資源工学?デザイン?計算論的神経科学という異なる分野の専門家が連携する学際的なアプローチにより進められました。
今后、この知见を活かし、地热开発や地域共创(注3)の场面における设计プロセスの改善に贡献することが期待されます。
本成果は3月31日、日本デザイン学会の学术誌デザイン学研究に掲载されました。
図1. 地熱?温泉資源の合意形成を阻むフレームの違い
【用语解説】
注1. C.S.パースの探究の理論:人は「驚き」や「疑問」から探究を始め、仮説を立て(アブダクション)、論理的に推論し(演繹)、経験によって検証する(帰納)ことで知識を発展させるプロセスを示した理論。
注2. 自由エネルギー原理:脳が予測と現実のズレ(予測誤差)を最小化しながら環境に適応する仕組みを説明する理論で、意思決定や学習のモデルとして応用される。
注3. 地域共創:多様な立場の人々が協力し、地域資源や課題に対して新しい価値や解決策を共に創り出すプロセス。
【论文情报】
タイトル:颁.厂.パースの探究の理论と自由エネルギー原理に基づいた地域共创モデリング─地域の地热?温泉资源利用を事例とした考察─
着者:铃木杏奈*、山口纯、柳泽秀吉
*责任着者:东北大学流体科学研究所 准教授 铃木杏奈
掲载誌:デザイン学研究(日本デザイン学会)
公表日:2025年3月31日
顿翱滨:
问い合わせ先
(研究に関すること)
东北大学流体科学研究所
准教授 鈴木 杏奈
TEL:022-217-5284
Email: anna.suzuki*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
(报道に関すること)
东北大学流体科学研究所
国际研究戦略室(広报)
TEL: 022-217-5873
Email: ifs-koho*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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