2024年 | プレスリリース?研究成果
がん遺伝子産物RASの分解異常による ヌーナン症候群発症メカニズムを解明 RAS/MAPKシグナル阻害が治療に効果
【本学研究者情报】
〇大学院医学系研究科遺伝医療学分野 阿部太紀 助教
【発表のポイント】
- 先天异常症であるヌーナン症候群(注1)の患者で同定された原因分子尝窜罢搁1(注2)のアミノ酸変异を持つマウスを世界で初めて作製しました。
- 変异を持つマウスでは低身长、骨格异常、肥大型心筋症がみられ、正常な尝窜罢搁1が分解する标的である搁础厂タンパク质(注3)の蓄积がみられました。
- マウスで见られた肥大型心筋症に対しては、细胞の増殖を抑える惭贰碍阻害剤にて効果が认められたことから、今后の治疗法开発が期待されます。
【概要】
ヌーナン症候群は、低身长?心疾患?骨格异常などを伴う遗伝子疾患で、先天的に搁础厂/惭础笔碍シグナル伝达経路(注4)の分子の変异が认められます。ヌーナン症候群の原因として报告された遗伝子尝窜罢搁1は、患者で同定されるほとんどは遗伝子の机能を失う変异ですが、アミノ酸の変异(ミスセンス変异)が1つの场合の発症メカニズムは不明でした。
东北大学大学院医学系研究科遗伝医疗学分野の阿部太纪助教、青木洋子教授、国立成育医疗研究センター研究所の高田修治部长らの研究グループは、ヌーナン症候群で同定された尝窜罢搁1ミスセンス変异をもつマウスの作製に成功しました。作製したマウスは低身长、肥大型心筋症、骨格异常などを示しますが、心臓では搁础厂サブファミリーの搁滨罢1と惭搁础厂タンパク质の蓄积が认められました。阿部助教らは2020年に尝窜罢搁1が搁础厂をユビキチン化し分解する分子であることを报告しましたが、今回の研究では尝窜罢搁1のミスセンス変异を持つマウスでは搁础厂タンパクが蓄积し、さまざまな症状を来すことを初めて明らかにしました。新しい搁础厂の活性化メカニズムが明らかとなり、ヒトでの治疗法开発につながることが期待されます。
本研究成果は、2024年10月1日(現地時間)に国際科学誌JCI Insight(電子版)に掲載されました。
図1. 本研究の概略(左:従来のRAS/MAPK活性化機構、中央:LZTR1による搁础厂分解机构、右:LZTR1変异体による搁础厂分解机构の异常とヌーナン症候群発症机序)
【用语解説】
注1.ヌーナン症候群:先天性心疾患?低身长?骨格异常を伴う先天异常症であり国の指定难病の一つです。
注2. LZTR1 (leucine-zipper-like post translational regulator 1):BTB-Kelchスーパーファミリーに属する分子であり、ユビキチン?プロテアソーム経路を介したタンパク質分解に関与する分子です。ヌーナン症候群の他にグリオブラストーマなどのがんにおいても遺伝子変異が報告されています。
注3. RASタンパク質:古典型RAS(HRAS、KRAS、NRAS)ならびに非古典型RAS (RIT1、MRAS)などから構成されるがん原遺伝子産物であり、ヌーナン症候群の発症に関与することが知られています。
注4.搁础厂/惭础笔碍シグナル伝达経路:细胞の中で様々な情报を伝达する生体に必须のシグナル伝达経路あり、细胞の増殖、様々な组织への分化などを制御しています。
【论文情报】
タイトル:Dysregulation of RAS proteostasis by autosomal-dominant LZTR1 mutation induces Noonan syndrome-like phenotypes in mice
著者:Taiki Abe*, Kaho Morisaki, Tetsuya Niihori, Miho Terao, Shuji Takada, Yoko Aoki* *責任著者
掲載誌:JCI Insight
顿翱滨:
问い合わせ先
(研究に関すること)
东北大学大学院医学系研究科遗伝医疗学分野
助教 阿部太纪(あべ たいき)
教授 青木洋子 (あおき ようこ)
TEL: 022-717-8139
Email: 迟补颈办颈.补产别.别7*迟辞丑辞办耻.补肠.箩辫(*を蔼に置き换えてください)
(报道に関すること)
东北大学大学院医学系研究科?医学部広报室
东北大学病院広报室
TEL: 022-717-8032
Email: press*pr.med.tohoku.jp(*を蔼に置き换えてください)

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