2024年 | プレスリリース?研究成果
がん細胞内で効率的に薬物を放出する新規抗がん剤ナノ粒子の作製に成功 ~副作用の軽減された抗がん剤の開発に期待~
【本学研究者情报】
〇多元物质科学研究所 助教 小関良卓
多元物质科学研究所 教授 笠井均
【発表のポイント】
- がん细胞内で効率的に抗がん剤厂狈-38(注1)を放出するプロドラッグ(注2)を设计し、そのプロドラッグのみで构成されるナノ?プロドラッグの开発に成功しました。
- 上记ナノ?プロドラッグは正常细胞に対する毒性が低く、がん细胞内に豊富に存在するグルタチオン(注3)により代谢され厂狈-38を放出します。
- 高い抗肿疡活性と安全性を実现することから、今后、実用化に向けた临床研究の进展が期待されます。
【概要】
サイズを粒径200苍尘以下に制御したナノ薬剤をがん病巣へ効率的に集积させる研究が活発に行われています。
东北大学多元物质科学研究所の小関良卓助教、笠井均教授らの研究グループは、プロドラッグのみで构成され、従来型ポリマーキャリア系ナノ薬剤に比べて高密度であることを特徴とするナノ薬剤「ナノ?プロドラッグ」を提唱してきました。
今回、本研究グループは、低副作用かつ高薬理活性な抗がん剤を目指して、正常组织や血液滞留中は安定に存在し、肿疡组织に到达した后に活性化される分子设计を施した新たなナノ?プロドラッグを作製しました。本ナノ?プロドラッグは、现行の抗がん剤として広く使用されているイリノテカン(厂狈-38に化学的に水溶化を施したプロドラッグ)と比较して高い抗肿疡活性を示しました。さらに、试験を通じて重篤な毒性は确认されず、临床研究への进展が期待されます。
本研究の成果は、2024年7月26日、ナノテクノロジーに関する専门誌狈补苍辞蝉肠补濒别に掲载されました。
図1. SNC4DCの構造式と薬物放出機構
【用语解説】
注1. SN-38
I 型トポイソメラーゼ阻害薬であり、非常に高い抗がん活性を示す。SN-38は水に難溶であるため、水溶性のプロドラッグである塩酸イリノテカンの形態でがん治療に用いられている。
注2. プロドラッグ
そのままでは不活性な、もしくは明らかに活性の低い形态で投与される医薬品。プロドラッグは投与されると、生体による代谢作用を受けて活性代谢物へと変化し、薬効を示す。ナノ?プロドラッグはプロドラッグのみで构成されるナノ粒子である。
注3. グルタチオン
生体内に存在する抗酸化物质の1つ。生体内の活性酸素种から细胞を保护する役割のほか、ジスルフィド结合を还元的に切断する働きを有する。がん细胞内の浓度が高く保たれていることが知られている。
问い合わせ先
(研究に関すること)
东北大学多元物质科学研究所
助教 小関 良卓(こせき よしたか)
TEL: 022-217-5101
Email: koseki*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
东北大学多元物质科学研究所
教授 笠井 均(かさい ひとし)
TEL: 022-217-5612
Email: kasai*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
(报道に関すること)
东北大学多元物质科学研究所
広报情报室
TEL: 022-217-5198
Email: press.tagen*grp.tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)

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