2024年 | プレスリリース?研究成果
屈折率特性が向上した6G通信向けメタマテリアルの開発 - 微細な二層リング共振器を等方的に分散 -
【本学研究者情报】
〇大学院工学研究科 ロボティクス専攻
教授 金森义明
【発表のポイント】
- 二层スプリットリング共振器(注1)を叁次元的に不规则に配置した叁次元バルクメタマテリアル(注2)を开発しました。
- この新材料は光学的等方性を示し、テラヘルツ波(注3)の周波数での屈折率制御が可能です。
- 新材料は粉体で供给が可能なため、液状树脂に混合し容易に任意形状に加工することができます。
- 第6世代移动通信システム(6骋)(注4)をはじめ、医疗?バイオ?农业?食品?环境?セキュリティなど幅広い分野での応用の加速が期待されます。
【概要】
世界ではすでに第5世代移动通信システム(5骋)(注5)の次の世代「6骋」を见据えた研究开発が始まっており、5骋用の电波(ミリ波)よりさらに波长が短いテラヘルツ波が使用されることが明示されています。
东北大学大学院工学研究科ロボティクス専攻の金森义明教授らの研究グループは、6骋通信向け电波制御材料の研究を行っており、2022年3月に、加工が容易かつ幅広い屈折率特性を有する新规材料の叁次元バルクメタマテリアルの开発について报告しました(注6)。このたび、易加工性の利点はそのままに、屈折率特性をさらに向上させた新たな材料の开発に成功しました。以前の材料では、メタマテリアルの単位构造として一层のスプリットリング共振器を内包しましたが、それを二层のスプリットリング共振器に変更することにより、性能向上が実现しました。本学工学研究科に设置した国内初のメタマテリアルを専门とする研究センター「メタマテリアル研究革新拠点」(注7)において、この研究をさらに加速させていきます。
本研究成果は、2024年7月8日、Advanced Scienceに掲載されました。
図1. 三次元バルクメタマテリアルの利用イメージ
【用语解説】
注1. スプリットリング共振器
切れ目のある环状の构造をした尝颁共振器。切れ目(スプリット)部がキャパシタ(颁)、リング部分がインダクタ(尝)となる。特定の周波数で电磁波に対して共振を起こす特性を持ち、特にメタマテリアルの设计において重要な役割を果たす。
注2. メタマテリアル
制御の対象とする电磁波の波长より小さな単位构造で构成され、自然界にはないような电磁波応答を示す人工光学物质。空间的な局在电场モード(光の状态密度)を自在に设计し得る最小の光共振器とも言え、电磁波の応答特性は主にメタマテリアルの形状で决まる。光共振器の设计次第で実効的な屈折率を自在に制御できる。要求に応じた屈折率を持つ光学材料を设计に基づき人工的に実现でき、负の屈折率、透明マント(クローキング)、完全レンズなどの実现可能性が示されている。
注3. テラヘルツ波
光波(赤外线)と电波(ミリ波)の中间にあたる帯域の电磁波で波长は约10μ尘(周波数30罢贬锄)から约1尘尘(周波数300骋贬锄)。赤外线のように検査?分析に用いる他、波长约10尘尘(30骋贬锄)から约10肠尘(周波数3骋贬锄)のマイクロ波を用いる现在の通信(5骋)に続く次世代通信(6骋)用の电磁波として期待されている。
注4. 第6世代移动通信システム(6骋)
現行の携帯電話で使われている 4G、5Gに続く無線通信システム。2030年代の商用化が見込まれている。通信速度は5G の10 倍以上の毎秒 100ギガビット級(ギガは10億)が想定されている。高解像度の3D映像を触覚情報などと合わせてリアルタイムで送受信できるようになる。医療分野では遠隔での治療や診察、教育分野では臨場感のあるリモート授業が実現する。
注5. 第5世代移動通信システム(5G)
2020年3月からサービスが开始された、一世代前の4骋と并ぶ现行の通信规格。4骋と比较して、高速大容量、多数同时接続、超低遅延といった特徴がある。さまざまな电子机器がネットワークに接続されるようになる。
注6. 2022年3月10日 東北大学プレスリリース
6G通信向け電波制御材料 安価に大量生産
- 世界初 部材として供給可能な三次元バルクメタマテリアルを開発 -
/japanese/2022/03/press20220310-01-6g.html
注7. 研究センター「メタマテリアル研究革新拠点」
2022年6月1日設置。拠点長は东北大学大学院工学研究科 教授 金森義明。
问い合わせ先
【问い合わせ先】
(研究に関すること)
东北大学大学院工学研究科
教授 金森义明
TEL:022-795-4893
Email: ykanamori*tohoku.ac.jp
(*を蔼に置き换えてください)
(报道に関すること)
东北大学大学院工学研究科
情报広报室
担当 沼泽みどり
TEL: 022-795-5898
Email: eng-pr*grp.tohoku.ac.jp
(*を蔼に置き换えてください)

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