2024年 | プレスリリース?研究成果
加齢造血干细胞にそなわる代谢の柔软性を発见―ミトコンドリアの机能向上が生き残りに必要―
【本学研究者情报】
〇大学院医学系研究科干细胞医学分野 教授 田久保圭誉
【発表のポイント】
- 栄养やサイトカイン(注1)の欠乏下に置かれた高齢マウスの造血干细胞(注2)は、若いマウスの造血干细胞よりも生存しやすいことを明らかにしました。
- ミトコンドリア(注3)のタンパク质厂顿贬础贵1(注4)が础罢笔(注5)产生の促进を介して加齢造血干细胞の(生体内の)生理的な环境下での生存优位性に寄与することを解明しました。
- 干细胞の加齢过程の一端が明らかとなり、加齢に関连した血液の机能の低下や白血病の発症のしやすさの原因究明に贡献できることが期待される成果です。
【概要】
造血干细胞は、生涯にわたって各种の血液细胞を产生する长寿命の细胞です。个体の老化とともに干细胞自身も老化して血液を产生する能力が低下していく一方で、造血干细胞の数は増えていくことがわかっています。しかし、机能不全の干细胞の数がなぜ増えるのかは不明でした。
东北大学大学院医学系研究科干细胞医学分野と国立国际医疗研究センター研究所の研究グループは、京都大学大学院医学系研究科などと共同で、マウスを用いて代谢分子の细胞内での使われ方を明らかにする同位体トレーシングや、高い时间分解能で造血干细胞の代谢动态を迅速に计测する独自の技术などを组み合わせて、加齢造血干细胞に特徴的な代谢特性を明らかにしました。
加齢造血干细胞は、代谢経路の中でも特にミトコンドリアを介した好気呼吸を柔软に活性化し、厳しい环境に适応できるように変化していました。详细な解析により、造血干细胞は加齢に伴いミトコンドリアタンパク质の厂顿贬础贵1が増加することによって代谢の柔软性を获得していることを解明しました。
本成果は、2024年5月20日付で学術誌Cell Stem Cellに掲載されました。
図1. 若齢造血干细胞と加齢造血干细胞
若齢造血干细胞は自分自身の复製と成熟した血液细胞を生み出すバランスがとれているが、加齢造血干细胞は成熟した血液细胞を生み出す能力が低下する一方、干细胞の数は増加する。
【用语解説】
注1.サイトカイン:主に他の细胞から分泌されて、细胞の表面の受容体に结合することで细胞を维持したり、増殖させたりするタンパク质。不足すると细胞は生存できない。
注2. 造血幹細胞:哺乳動物の成体では骨髄に存在している数少ない細胞で、細胞分裂することで生涯にわたって血液を供給している。
注3. ミトコンドリア:細胞内の小器官の一つ。クエン酸回路と電子伝達系という2つの代謝経路を用いて最終的に酸素を利用して細胞に取り込んだ栄養素を水と二酸化炭素に分解してATPを作る。
注4. SDHAF1:電子伝達系の中でも複合体IIと呼ばれるコンポーネントに含まれるタンパク質で、コハク酸脱水素酵素(SDH)複合体の組み立て(Assembly)を補助する因子(Factor)の略語。
注5. ATP:アデノシン三リン酸のこと。細胞で必要とされるエネルギーの多くはATPを分解するときに生じるエネルギーで賄われる。
问い合わせ先
(研究に関すること)
东北大学大学院医学系研究科
干细胞医学分野
教授 田久保 圭誉(たくぼ けいよ)
TEL: 022-717-8150
Email: keiyo.takubo.e5*tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)
(报道に関すること)
东北大学大学院医学系研究科
医学部広报室
TEL: 022-717-8032
Email: 辫谤别蝉蝉*辫谤.尘别诲.迟辞丑辞办耻.补肠.箩辫(*を蔼に置き换えてください)

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