2024年 | プレスリリース?研究成果
リュウグウ試料に初期太陽系の新しい磁気記録媒体を発見 ~太陽系磁場の新たな研究手法の確立に期待~
【本学研究者情报】
〇大学院理学研究科地学専攻
教授 中村 智树(なかむら ともき)
【発表のポイント】
- はやぶさ2探査机が回収した小惑星リュウグウの最表面に存在していた砂粒の磁场の可视化に成功。
- 宇宙尘の高速衝突で形成した拟似マグネタイトと多量の鉄ナノ粒子からなる新组织を発见。
- 今后、鉄ナノ粒子は太阳系磁场の新たな记録媒体として分析され、情报が読み解かれることに期待。
【概要】
北海道大学低温科学研究所の木村勇気教授、一般财団法人ファインセラミックスセンターの加藤丈晴主席研究员、穴田智史上级研究员、吉田竜视上级技师、山本和生主席研究员、株式会社日立製作所研究开発グループの谷垣俊明主任研究员、神戸大学大学院人间発达环境学研究科の黒泽耕介准教授、东北大学大学院理学研究科の中村智树教授、东京大学理学系研究科の佐藤雅彦助教(现东京理科大学准教授)、橘 省吾教授、京都大学大学院理学研究科の野口高明教授、松本 彻特定助教らの研究グループは、探査机「はやぶさ2」が小惑星リュウグウから回収した试料(砂粒)の表面を、电子线ホログラフィー*1と呼ばれるナノスケールの磁场を可视化できる电子顕微镜を用いた手法で调べました。その结果、磁鉄鉱(マグネタイト;Fe3O4)粒子が还元して非磁性になった木苺状の拟似マグネタイトと、それを取り囲むように点在する涡状の磁区构造を持った多数の鉄ナノ粒子からなる新しい组织を発见しました。磁性鉱物は、初期太阳系の环境情报を记録できる天然の磁気记録媒体と言えます。これまで知られていた记録媒体は小惑星内で水质変质时に形成するマグネタイトや磁硫鉄鉱にほぼ限られていました。今回発见した新しい组织、とりわけ多数の鉄ナノ粒子は、これまで情报の无かった水质変质后の时代における初期太阳系内の磁场情报を记録している可能性があります。そのため、今后は未踏の太阳系形成史に迫ることのできる新たな磁気记録媒体として利用されることで、太阳系形成に関する新しいサイエンスが切り拓かれることが期待されます。
なお、本研究成果は、日本时间2024年4月29日(月)公开のNature Communications誌に掲载されました。
宇宙の尘が小惑星リュウグウへ衝突した跡から、はやぶさ2探査机が持ち帰った试料と、その试料に记録されていた磁场の涡を电子の波で観察したイメージ図
【用语解説】
*1 電子線ホログラフィー ... 電子の波としての性質を利用して、試料の磁場や電場などを可視化できる手法。
2021年6月より试料の分析开始()
?リュウグウはイヴナ型炭素质陨石でできている()
?炭素质小惑星リュウグウの形成と进化:
?小惑星リュウグウ试料の希ガスおよび窒素同位体组成―
?「はやぶさ2」
?日焼けで隠された水に富む小惑星リュウグウの素颜()
?
?小惑星リュウグウ试料中の黒い固体有机物()
?炭素质小惑星(162173)
?小惑星リュウグウでみつかった窒化した鉄の鉱物―
问い合わせ先
(研究に関すること)
东北大学大学院理学研究科地学専攻
教授 中村 智树(なかむら ともき)
TEL: 022-795-6651
Email: tomoki.nakamura.a8*tohoku.ac.jp(*を蔼に置き换えてください)
(报道に関すること)
东北大学大学院理学研究科
広报?アウトリーチ支援室
电话:022?795?6708
贰尘补颈濒:sci-pr*mail.sci.tohoku.ac.jp(*を蔼に置き换えてください)