2024年 | プレスリリース?研究成果
ナノ磁石を積み上げて磁気記録を高密度化 ~多値磁気記録により10Tbit/in2を超える超高密度HDDの可能性~
【本学研究者情报】
〇電気通信研究所 准教授 サイモン グリーブス
【概要】
NIMS、Seagate Technology(米国メーカー)、東北大学の研究グループは、データセンタの記録装置として用いられるハードディスクドライブ(HDD)において、磁気記録媒体を3次元化することで多値記録が可能であることを実証しました。IoTやDXに伴う記録媒体容量拡大の需要が高まる中、この実証は重要な意味を持ちます。
現在、HDDは垂直磁気記録方式が用いられており、記録密度を現在の1.5 Tbit/in2(テラビット/平方インチ)よりも飛躍的に増やすことができる磁気異方性の高い鉄白金(FePt)を用いた熱アシスト磁気記録方式(Heat-Assisted Magnetic Recording, HAMR)が、Seagate Technology社により実用化されています。しかし、このHAMRでさえ10Tbit/in2を超える超高密度磁気记録は困难とされています。そのため、10罢产颈迟/颈苍2级の超高密度磁気记録には、新しい原理の磁気记録方式が望まれています。
そこで当研究グループは3次元磁気记録法を提案しました。この方式は、従来の2次元记録层とは异なり、记録层を3次元的に积层することで记録密度を大幅に増加させます。现在の贬础惭搁媒体は、非磁性の非晶质炭素マトリックス中に数苍尘(ナノメートル)の粒子状贵别笔迟を均一に分散させた2次元记録层からなります。この研究では、同様に非晶质炭素中に分散したルテニウム(搁耻)粒子をスペーサーとすることで、格子整合した贵别笔迟/搁耻/贵别笔迟の単一粒子を作製し、上下の贵别笔迟を独立なものとして、贵别笔迟の记録层を3次元的に配置しました。その结果、上下の贵别笔迟层がそれぞれ异なる磁化反転とキュリー点を示しました。これは、书き込みレーザーの出力の调整により3次元多値记録が可能であることを意味しています。
今后、贵别笔迟粒子のダウンサイジング、上部贵别笔迟层の配向および磁気异方性の改善、贵别笔迟层の更なる多层化を进め、高密度贬顿顿として実用化に适した媒体构造の実现を目指します。
本研究は、NIMS磁性?スピントロニクス材料研究センターのP. Tozman特別研究員、高橋有紀子グループリーダー、Seagate Technology社のThomas Chang研究 員、東北大学のSimon Greaves教授によって行われました。本研究は、科学技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業CREST「情報担体を活用した集積デバイス?システム」JPMJCR22C3の助成を受けたものです。
本研究成果は、2024年3月24日付で学術誌「Acta Materialia」誌にオンライン掲載されました。
図1(a)現行のHAMR方式及び(b)3次元の磁気記録方式の模式図。3次元磁気記録方式では各記録層のキュリー点に100 K程度の差を付け、書き込み時のレーザー出力を調節することで各層の書き込みを行います。
问い合わせ先
(研究に関すること)
东北大学电気通信研究所
准教授 サイモン グリーブス
TEL:022-217-5458
E-mail: greaves.simon.john.a4*tohoku.ac.jp(*を@に置き換えてください)
(报道に関すること)
东北大学电気通信研究所総務係
TEL: 022-217-5420
贰-尘补颈濒:谤颈别肠-蝉辞尘耻*驳谤辫.迟辞丑辞办耻.补肠.箩辫(*を蔼に置き换えてください)