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少量の血液から脳腫瘍とその悪性度の判別に成功 ‐ラベルフリーの分光法で血中バイオマーカーを高感度検出‐

【本学研究者情报】

〇大学院工学研究科
教授 松浦 祐司

【発表のポイント】

  • 血液の赤外吸収特性を分析することにより、脳肿疡の悪性度を判别することに成功しました。
  • 色素や抗体といった标识を添加しないラベルフリーな分光法であり、特殊な装置や技术を用いずに微量な血液を简易な测定系を用いて分析することが可能です。
  • 本手法は、将来的には手术前诊断の一助になることが期待されます。

【概要】

 がん组织そのものへのアクセスが难しい脳肿疡では、血液など患者さんの负担が少ない検体から疾患に関する情报を得ることが期待されます。特に、神経胶肿(注1)の治疗方针决定に际しては、肿疡の摘出前に予后(悪性度)に関する情报を得たいという医疗现场からの要望がありました。しかしこれまでは、神経胶肿の悪性度を决定づけるイソクエン酸デヒドロゲナーゼ(滨顿贬)遗伝子の変异状态(注2)を知るには、摘出后の肿疡组织の解析を待たなければなりませんでした。

 东北大学大学院医工学研究科 松浦祐司教授の研究グループは、同大学院医学系研究科神経外科学分野 金森政之准教授らと共同で、神経胶肿の患者群と、健常対照者群の血液の赤外吸収スペクトルを解析することにより、神経胶肿の発症と滨顿贬遗伝子の変异状态を早期に判别することに成功しました。また、スペクトルの特徴から、遗伝子変异に伴う血中タンパク质の明らかな凝集倾向など、疾患の机序解明につながる情报が得られました。

 本手法は、特定の试薬や试料の前処理が不要で、かつ简易な装置で実施可能な赤外分光测定を用いています。分光法で血中バイオマーカーを网罗的かつ高感度に検出することにより、疾患や病态の高精度判别が可能となることが期待されます。

 本研究成果は、2024年2月16日にBMC Cancer誌に掲載されました。

図1. 分光法からの罹患判別の概念

【用语解説】

注1. 神経膠腫(しんけいこうしゅ):
悪性脳肿疡のひとつ。原発性脳肿疡の大部分を占める。

注2. 滨顿贬遗伝子変异:
一部の神経胶肿で见られ、肿疡の発生/进展に関わる物质を产生する。

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问い合わせ先

(研究に関すること)
东北大学大学院医工学研究科 松浦祐司
TEL: 022-795-7108
Email: yuji.matsuura.c1*tohoku.ac.jp(*を蔼に置き换えてください)

(报道に関すること)
东北大学大学院医工学研究科広报担当
Email: bme-pr*grp.tohoku.ac.jp(*を蔼に置き换えてください)