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磁性体におけるキラリティーメモリ効果の発见

【本学研究者情报】

〇本学代表者所属?职?氏名:金属材料研究所?教授?小野瀬 佳文

【発表のポイント】

  • 结晶や分子构造などにおいて、镜に映した像がもとの构造と重ならない「ねじれた」性质をキラリティーと呼びます。
  • キラリティーは、高エネルギー物理から生命まで幅広い分野で重要な概念です。特に、生体中でキラリティーによるねじれ方がそろったホモキラリティーは生命の起源と関连した谜とされてきました。
  • キラル磁気状态であるらせん磁気状态のキラリティーについて调べた结果、非キラル相の强磁性相への相転移后でもキラリティーがドメイン壁のねじれとして保存されている现象が観测されました。

【概要】

二重らせん构造を示す顿狈础などのねじれた物质では、镜に映した像はもとの构造とねじれ方が逆になります。このように镜映像がもとの构造と异なる性质のことをキラリティーと呼びます。同様なキラリティーは磁気构造においてもつくることができます。磁気モーメントがらせん状に整列するらせん磁気构造は、顿狈础と同様にキラリティーを有しています。磁性体の磁気构造は极めて安定で外部磁场や温度などのパラメータで制御しやすく実験の再现性もよいことから、らせん磁性体はキラリティーを调べるための有用な舞台となっています。

东京大学大学院総合文化研究科大学院生および东北大学特别研究生(现在理化学研究所研究员)の蒋男と东北大学金属材料研究所の新居阳一助教、小野瀬佳文教授は、东京大学大学院工学系研究科および东北大学材料科学高等研究所の齐藤英治教授、东邦大学理学部の大江纯一郎教授らと共同で、高温にある强磁性相のドメイン壁にらせん磁性体のキラリティー情报が保存されるキラリティーメモリ効果を発见しました。この结果は、非キラル相における欠陥などにあるキラル构造の重要性を示唆しており、一般的なキラリティー问题に一石を投じる结果となっております。

本研究の詳細はPhysical Review Lettersに2021年4月28日(米国時間)に掲載されました。また、Editors' Suggestionに選出されています。

図1:キラルな分子构造や磁気构造の镜映。顿狈础や多くの有机分子は、镜映した构造と元の构造が重ならないキラルな性质を示します。同様に、ヘリカル磁気构造も镜映像と元の磁気构造が重ならずキラリティーを有します。

详细(プレスリリース本文)PDF

问い合わせ先

◆研究内容に関して
东北大学金属材料研究所
量子机能物性学研究部门
小野瀬 佳文
罢贰尝:022-215-2040
贰尘补颈濒:辞苍辞蝉别*颈尘谤.迟辞丑辞办耻.补肠.箩辫(*を蔼に置き换えてください)

◆报道に関して
东北大学金属材料研究所 情報企画室広報班
罢贰尝:022-215-2144 贵础齿:022-215-2482
贰尘补颈濒:颈尘谤-辫谤别蝉蝉*颈尘谤.迟辞丑辞办耻.补肠.箩辫(*を蔼に置き换えてください)