2018年 | プレスリリース?研究成果
胸部大动脉瘤の発症と破裂に関わる新规分子を発见
- 分子機序の解明から根治治療薬の開発へ -
【研究のポイント】
- 胸部大动脉瘤について、外科的根治治疗の他に、予防や内科的根治治疗法の开発が待ち望まれている。
- 胸部大动脉瘤患者の大动脉血管平滑筋细胞を用いた解析から、胸部大动脉瘤の発症と破裂に関わる新规分子厂尘驳骋顿厂タンパク质を発见した。
- 厂尘驳骋顿厂を胸部大动脉に局所的に过剰产生させることにより、胸部大动脉瘤の形成が着しく抑制され、同疾患に対する新规治疗法になる可能性を见出した。
【研究概要】
东北大学大学院医学系研究科循环器内科学分野の下川宏明(しもかわ ひろあき)教授、佐藤公雄(さとう きみお)准教授、野木正道(のぎ まさみち)医師の研究グループは、同大学心臓血管外科学分野と共同で胸部大動脈瘤注1の病因タンパク質の網羅的探索を行った結果、これまで胸部大動脈瘤との関連が全く示唆されていなかった新規病因タンパク質SmgGDS注2を発見しました。遺伝子改変動物や大動脈平滑筋細胞を用いた解析や多くの臨床検体を用いた検討の結果、SmgGDSが胸部大動脈瘤の発症の原因となる大動脈平滑筋細胞の脆弱化を抑制し、その病態に深くかかわっていることを解明しました。
筋細胞を用いた解析や多くの臨床検体を用いた検討の結果、SmgGDSが胸部大動脈瘤の発症の原因となる大動脈平滑筋細胞の脆弱化を抑制し、その病態に 深くかかわっていることを解明しました。
本研究は、発症机序に未解明な点が多く残されている胸部大动脉瘤の新规分子机序の解明と共に、新规治疗ターゲットとしての厂尘驳骋顿厂の役割を解明したものであり、新规根治治疗薬の开発などの临床応用につながることが期待されます。
本研究成果は、6月19日(米国東部時間、日本時間6月20日)に米国心臓協会(American Heart Association, AHA)の学会誌であるCirculation 誌(電子版)に掲載されました。本研究は、文部科学省科学研究費補助金、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の難治性疾患実用化研究事業、及び日本学術振興会科学研究費助成金の支援を受けて行われました。
図 1. 胸部大動脈瘤
【用语解説】
注1. 胸部大动脉瘤:胸の中の大动脉が何らかの原因で拡大する疾患。症状が出现せず病気が进行することが多く、破裂すると致命的となる。现在确立されている内科的治疗は血圧コントロールのみであり、根治治疗は外科的治疗である。
注2. 厂尘驳骋顿厂:细胞の骨格タンパク质の维持?増殖や分化を制御する因子(低分子量骋タンパク)を活性化させるタンパク质の一つ。
この手法により合成された新规アニリン化合物が新薬や新材料の开発に応用されることが期待できます。
问い合わせ先
(研究に関すること)
东北大学大学院医学系研究科循环器内科
教授 下川 宏明(しもかわ ひろあき)
電話番号: 022-717-7152
Eメール: shimo@cardio.med.tohoku.ac.jp
(报道担当)
东北大学大学院医学系研究科?医学部広报室
電話番号: 022-717-7891
Eメール: pr-office@med.tohoku.ac.jp