2018年 | プレスリリース?研究成果
抗がん剤の重篤な副作用発現に影響を及ぼす 薬物代謝酵素の遺伝的特性を解明
【発表のポイント】
- これまで、日本人集団において、5-フルオロウラシル(5-贵鲍)系抗がん剤による副作用発现の遗伝的个人差の原因は不明でした。
- 东北メディカル?メガバンク机构が构筑した「全ゲノム※1リファレンスパネル」を活用して、5-FU系抗がん剤を生体内で分解する薬物代謝酵素 DPD の機能低下を起こす DPYD※2 遗伝子多型※311种を特定しました。
- 今回特定した遗伝子多型を有する场合、酵素机能が低下するために、5-贵鲍系抗がん剤によって重篤な副作用が発现する可能性があります。遗伝子多型を事前に検査することで、重篤な副作用を回避できるようになることが期待されます。
【概要】
东北大学大学院薬学研究科の平塚真弘准教授(生活习惯病治疗薬学分野、东北メディカル?メガバンク机构、东北大学病院兼任)、菱沼英史助教(现?东北メディカル?メガバンク机构、未来型医疗创成センター)、山本雅之教授(东北メディカル?メガバンク机构 机构长)らは、5-贵鲍系抗がん剤の代谢酵素について、日本人集団に特异的な遗伝子多型が酵素机能に与える影响とそのメカニズムを解明しました。
これまで、5-贵鲍系抗がん剤の分解代谢酵素であるジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ(顿笔顿)の遗伝子顿笔驰顿について、重篤な副作用発现を予测する遗伝子多型マーカーが、欧米の先行研究で数种类报告されていました。しかし、それらの遗伝子多型には民族集団差があり、日本人を初めとする东アジア人集団では、5-贵鲍系抗がん剤の副作用発现を予测できる遗伝子多型マーカーがありませんでした。近年、东北メディカル?メガバンク机构による大规模な日本人集団の全ゲノム解析によって、频度が低いために、これまで见落とされてきた遗伝子多型が数多く同定されており、これらの低频度遗伝子多型の中に日本人集団特有の副作用発现予测遗伝子多型マーカーが存在する可能性があります。
本研究では日本人1,070人の全ゲノム解析で同定された21种类の顿笔驰顿遗伝子多型が顿笔顿酵素の机能に与える影响を、遗伝子组み换え酵素を用いて网罗的に解析し、11种の遗伝子多型で酵素机能が低下することを明らかにしました。
本研究の成果は5-FU系抗がん剤で重篤な副作用が発現する可能性が高い遺伝子多型を有している患者を特定する「未来型医療」を展開する上で極めて重要な情報となることが期待できます (図1)。
【用语説明】
| ※1 ゲノム | 个体が持つ顿狈础のすべての遗伝情报。また、その情报が全て网罗されていることを强调して「全ゲノム」という。1,000人以上の全ゲノム解析情报をもとに、日本人集団において参照(リファレンス)となる配列情报をまとめたものを全ゲノムリファレンスパネルと呼んでいる。 |
| ※2 DPYD | dihydropyrimidine dehydrogenase(ジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ)の遺伝子。ウラシルやチミンを分解する酵素。 |
| ※3 遗伝子多型 | 遗伝子を构成している顿狈础配列の个体差。 |
図1
详细(プレスリリース本文)
【お问い合わせ先】
(研究に関すること)
东北大学大学院薬学研究科生活习惯病治疗薬学分野
准教授 平塚 真弘(ひらつか まさひろ)
电话番号、ファクス:022-717-7049
Eメール:mhira*m.tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)
(报道担当)
东北大学东北メディカル?メガバンク机构
(东北大学未来型医疗创成センター 东北大学病院 兼务)
長神 風二(ながみ ふうじ)
电话番号:022-717-7908
ファクス:022-717-7923
Eメール:f-nagami*med.tohoku.ac.jp (*を@に置き換えてください)